日本維新の会は7日、都知事選の対応について「自主投票」とすることを決めた。元知事の石原慎太郎共同代表は、立候補表明した田母神俊雄氏の支援に回り、都知事選に「参戦」した。ただ、党内には議員辞職した東国原英夫氏を推す声もあり、石原氏の動きは維新内にくすぶる「東西対立」の新たな火種になりかねない。
田母神氏は国会内で記者会見し、「東京を優しく、強く、たくましい街にしたい」などと語り、正式に出馬を表明。高い確率で発生が予想される首都直下地震にも触れ、「都民の安全を守るには軍、自衛隊を中心とする災害救助態勢を作らなければならない」と防災体制の強化を打ち出した。
石原氏は会見に同席し、「苦しい戦いに並々ならぬ決意をしてくれた」と田母神氏を持ち上げた。平沼赳夫国会議員団代表ら旧太陽の党系の議員らも石原氏に同調しているが、維新の都議会勢力は2議席のみで、どこまで都民に浸透できるかは不透明なままだ。