米調査会社ニールセンによると、今年上期のインスタントコーヒー消費量は前年同期比28%増で、昨年の売上高は1億3000万ドル(約129億円)に達した。
同国では約20のコーヒー会社がインスタントコーヒーを生産しているが、スイスの食品大手ネスレ、地場のビナカフェ・ビエンホアとチェングエンの3社がシェアの83%を握っている。
ネスレは今年7月、ベトナムでのコーヒー需要の高まりに応じるため、3億2000万ドルを投じて東南部ドンナイ省に新工場を設置。英調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、同国コーヒー市場は11年から16年の間に年率9.1%で成長すると予測されており、コーヒー会社間の競争はますます激化しそうだ。(シンガポール支局)