パナソニックは昨年度(2012年4月~13年3月)、前年度比18%増を記録した市場全体の伸びをやや下回る17%増となったが、今年度は20%増を目標に掲げる。冷蔵庫、洗濯機、エアコンの白物家電、テレビ、オーディオ機器といった従来の主力製品に加え、電子レンジやトースター、ミキサー、炊飯器などの小型家電、ヘアドライヤーやスチーマーなど高機能の美容家電製品にも力を入れる方針だ。
シャープは冷蔵庫と洗濯機の新工場建設を進めており、今年末には生産を開始する予定。冷蔵庫はインドネシア国内の普及率が昨年時点で41%(同社調べ)と、まだ拡大が見込まれる。
冷蔵庫は1ドア式が市場全体の62%を占めるが、所得水準の上昇に伴い、2ドア式の需要の伸びが市場全体の伸びを上回っている。インドネシア市場向け製品の開発も進め、2ドア式の製品を拡充し、国内トップとなる35%のシェアの維持、拡大を図る考えだ。市場全体で20%以上の伸びが見込まれる洗濯機では今年、シェアを30%に引き上げるとしている。
東芝も洗濯機市場での戦略を強化。昨年11月に新工場が完成し、これまでタイから輸入していた製品を現地生産に切り替えることで、競争力を高めている。3%ほどだった国内シェアを2桁まで引き上げることを目標とする。