インドネシアの家電市場が好調だ。近年の年間販売額は前年比20%前後の伸びを記録。一方で、今年半ば頃からは、通貨ルピア安や政府補助金付きのガソリン価格の値上げによるインフレ懸念などが不安要因として挙がっている。
高機能品に注力
インドネシアの内外電機メーカーで構成されるエレクトロニック・マーケターズ・クラブ(EMC)の統計によると、今年1~5月の携帯電話やパソコンなどを除く家電販売額は13兆1000億ルピア(約1245億円)で前年同期比15%増。洗濯機は同29%増、エアコンは同27%増など、急速な拡大を続けている。通年でも同じペースでの増加を見込んでおり、各社が積極的な販売戦略を立てている。
近年、サムスン電子、LG電子の韓国勢がシェアを伸ばす中、日系メーカーも巻き返しを図っている。