そして多くのハリウッド映画が大きな“被害”を被っています。昨年公開の「メン・イン・ブラック3」では、中国版だけ、エイリアンがニューヨークの中華料理店の店員に化ける場面がしっかりカット。
今年1月に公開された人気スパイ映画「007 スカイフォール」でも、一部の場面が丸ごとカットされたり、中国語の字幕が本来の意味と異なる内容に変更されていました。話の筋がめちゃくちゃです。
さらに、今年の米アカデミー賞で脚本賞を受賞した「ジャンゴ 繋(つな)がれざる者」は、事前検閲で血の色を赤から黒に変えたり、血しぶきの量を減らすなど特殊処理を施して公開にこぎ着けたにも関わらず、公開日の11日に上映開始からわずか1分で上映禁止になりました。もはや意味が分かりません。
しかしこの「アイアンマン3」、何と当局の検閲をスルーできるというのです。理由は簡単。“米中合作作品”なので、外国映画とみなされず、中国側にとっては検閲の必要がないのです。