アカデミー賞でも公開1分で上映禁止
いやはや、時代は変わったものです。記者が大好きなハリウッドのSFヒーロー・アクション大作「アイアンマン」(2008年)。米巨大軍需企業のスカした社長で天才発明家の主人公が、中東アフガニスタンで最新型の武器のデモンストレーションを行っている最中、テロリストに拉致(らち)されてしまいます。
テロリストは彼に「米を壊滅させるような武器を作れ」と命じますが、彼は、あり合わせの材料でこっそり、自分が超人になれるパワード・スーツを作ります。アイアンマンの誕生です。
超人的なパワーで、自分を拉致した、どう見てもCNNなどで見かける国際テロ組織アルカーイダのテロリストにしか見えない連中を、腕から放射する火炎で片っ端から焼き殺すアイアンマンに「やっぱりハリウッド映画はこうでなくてはいかん!」と妙に感心したものです。
無論、この作品は大ヒット。続編「アイアンマン2」(10年)では、主人公の父親(この軍需企業の創業者)を逆恨みするロシアの不遇な科学者が自分もパワード・スーツを作り、主人公に戦いを挑みますが、こてんぱんにやっつけられてしまいます。