島根県が主催する「竹島の日」(2月22日)の記念式典に日本政府が政務官を派遣したことに反発し、韓国の中小自営業者などが加盟する民間団体が1日、日本製品の不買運動を始めた。
韓国の貿易依存度は世界でも飛び抜けて高く、自動車、電機などの輸出産業頼りの構造。液晶テレビでパナソニック、シャープなどの日本メーカーを追い抜き、一時は勢いづいた韓国だが、ウォン高為替に苦しむ現状、貿易相手国との摩擦は好ましくないはずだ。過激なナショナリズムがマイナス効果になるという考えがなぜ浮かばないのか、理解に苦しむ。
貿易依存が高い国、不利にならないか?
韓国は国内市場が小さく、輸出で経済を支える貿易国だ。
輸出と輸入の合計(貿易額)が、国内総生産(GDP)のどの程度に該当するかを見る「貿易依存度」という指標がある。外務省の経済リポートによると、2011年の韓国の貿易依存度は96・7%にも上る。総務省の統計情報では、2010年の日本、米国は20%台、中国は50%台で、韓国が突出していることが分かる。