韓国検察、ロッテ創業者の長男を聴取へ 裏金疑惑で

 
健康診断のため執務室のあるソウル・明洞のロッテホテルを出る重光武雄氏=5月(聯合=共同)

 聯合ニュースは31日、韓国ロッテグループの裏金疑惑などを捜査している韓国検察当局が1日、創業者、重光武雄(韓国名・辛格浩)氏(93)の長男、重光宏之(同・辛東主)氏(62)の事情聴取に着手すると報じた。今後、武雄氏本人や次男の重光昭夫(同・辛東彬)会長(61)の取り調べも行う。

 また、ソウル家裁は31日、武雄氏に関し「正常な事務処理能力が不足している」と判断した。捜査に影響を及ぼす可能性がある。自殺した李仁源副会長は遺書で、武雄氏が「昨年初めまで全ての決定をしていた」と記していたとされる。(ソウル 藤本欣也)