独仏伊首脳、事前交渉拒否を確認 「無駄にする時間ない」と早期離脱促す
英EU離脱【ブリュッセル=宮下日出男】英国の欧州連合(EU)離脱問題で、ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領、イタリアのレンツィ首相は27日、ベルリンで会談し、英国側が正式に離脱申請する前の非公式交渉には応じない方針を確認した。英国の離脱派などで模索する動きが出ている事前交渉を封じ、早期の離脱通告を促す考え。
EUは28、29日にブリュッセルで首脳会議を開き、英国の離脱決定を受けた対応を協議する。3カ国首脳はこれに先立って意見調整を行った。
メルケル氏は共同記者会見で、キャメロン英首相の辞意表明などによる離脱通行の先送りについて、「中途半端な状態は短くすべきだ」とする一方、「今は英国で議論するとき」と一定の理解を示した。オランド氏は「英国の政治情勢は理解する」としつつ、「無駄にする時間はない」と英国側に早期手続きを求めた。
一方、3首脳は英国離脱を受けたEUの取り組みを前進させるため、反テロなど域内外の治安対策や経済・雇用対策、若者対策での協力推進を首脳会議で他の加盟国に提案することでも一致した。
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