異界に舞い下りた奇跡の饗宴 「和魂漢才」に身震える 国東で深化したダイニングアウト  (1/5ページ)

  • 至福の時間にゲストの顔にも笑みがこぼれる
  • レクサスに乗り込む筆者。期待が高まる
  • 国東の街道をひた走るレクサス
  • 石段を登るゲスト
  • 護摩焚き供養。一切の煩悩を焼き付くすとされる炎が燃え上がる
  • ホストを務めた中村氏(左)と川田氏
  • 説明する中村氏とゲストら。ディナー会場とはにわかに信じられない光景
  • 至高の一皿をゆっくりと味わう
  • 調理する川田氏。気合が充実
  • テーブルでパフォーマンスを見せるスタッフ。川田シェフを支える裏方も大活躍
  • 一皿ごとに語りたいストーリーがある
  • 自然と一体になった饗宴
  • 「国東開胃菜」。味わい深いオイスターに、日本と中国の古酒の香りをプラス
  • 「爆米炸泥鰌」。紹興酒の香りをまとった泥鰌のおこげ揚げ
  • 地元の野菜や牡蠣を中国茶で蒸した「岩香蒸山海」
  • 「峨眉山排骨」。唐辛子が目を引くが、口にすると桜王豚の脂の旨みが広がる
  • 鬼の形相の三島フグを使った「国東的良鬼」。地元で採れたこだわりの白米と
  • シェフが修行時代から毎年作っているデザート「爽口凍青梅」


 人里離れた深い山並みに神仏習合の宗教観が息づく大分県国東半島の寺院群「六郷満山」。その大自然を舞台に2日間だけの珠玉の饗宴が開かれた。プレミアムな野外レストラン「ダイニングアウト」。主宰したトラベルサイト「ONESTORY」と提携するSankeiBizが、魅惑の一夜をリポートする。

◆空港を出た瞬間から始まる「演出」

 「ふぅー」。思わず背伸び。

 まぶしい5月の日差しは、夏の訪れが近いことを告げていた。時折吹き抜ける風が心地よく首元を撫でていく。

 羽田空港から飛行機で1時間半。都会の喧騒は彼方へ飛び去り、大分空港に着くと一気に高揚感に包まれる。そう、ダイニングアウトはもうここから始まっているのだから。

 空港の外で待っていたのは「LEXUS(レクサス)」。会場までのアクセスも優雅に…。ダイニングアウトとタイアップしてきた高級車も、イベントを盛り上げる大事な存在。メディアも一般のゲストも皆、このレクサスでのドライビング体験が用意されていた。

 ダイニングアウトの趣向で楽しみの一つが、当日まで目的地が明かされないこと。これって、大人もワクワクするね。

 私が乗り込んだのは2ドアのスポーティータイプ。バケーションのドライブを満喫するには文句なしだ。車内の美しい皮張りがラグジュアリー感を高め、胸が高鳴る。アクセルにそっと右足を乗せただけで、すっと立ち上がる加速感。一方で、ステアリングと足回りは少し硬めに感じる味付けも、きびきびした走りと相まって、レクサスのドライビングの楽しさを印象付ける。

 スタッフの案内で、国道213号線を北へ。海岸沿いのドライブは快適そのもの。運転席から窓越しに青い海原が見え隠れする。

数々の趣向で幻想的なムードに