試乗する前は、FFだし、着せ替え機能の「Dress-Formation」に象徴されるようなスタイル重視のなんちゃってスポーツ、という印象だったが、なかなかどうしてちゃんと走りも作り込んでるじゃないですか。ダイハツさんやりますなぁ。
あとはカプチーノ後継車を待つばかり?
頭のなかに「いいね!」マークをいくつも浮かばせながらワインディングを駆け抜けている最中、4月に取り上げたアルト ワークスのことを思い出していた。スズキがあのエンジンと足回りを使って2シータ-オープンの軽を作ったらどんなクルマができるだろう。是非とも軽FRの名車カプチーノの後継車種を復活させて、コペン、S660と人気を競い合ってほしいものだ。
話をコペンに戻す。一般道や高速道路ではイージーに、ワインディングではアグレッシブに。個人的好みで厳しいことも書いたが、硬軟両面味わえるのはマニュアルモード付きCVTの利点だと思う。MT仕様もあるけれど、これだけマニュアルモードが使えるならば積極的にCVTを選ぶのもアリだ。
乗り心地は絶対評価ではない
結論から言うと、乗り心地は正直硬い。細かい凹凸を拾うし、道路の継ぎ目でも結構突き上げが来る。
しかし、それでも嫌にならないのがこのクルマの不思議なところ。乗り心地の不足を補って余る魅力がコペンにはあるということだろう。
少なくともドライバーにとっては、乗り心地というのは絶対評価ではなく、車種毎に異なるニーズの度合いから相対的に評価するものなんだと思った。もちろん、乗り心地がいいに越したことはないけれど、クルマの魅力は乗り心地だけではない。と言ってはみたものの、助手席の人はちょっとキツイかな。運転を交代しながら一緒にツーリングできるパートナーとなら二人乗りも楽しいだろう。こういうところはS660とよく似ている。