一方、グランヴィア大阪は10月、お化けや悪魔をイメージしたコース料理や宿泊プランを企画している。「女子会などを兼ねて料理を楽しんで」と福山篤史シェフ。10月の飲食の売り上げを昨年の5%増、特に力を入れたレストラン「リップル」は2割増の売り上げを見込む。2ホテルとも館内複数のレストランで展開し、インバウンド需要を取り込みづらい飲食の底上げにつなげる。
SNSで魅力拡散
一方、日本のハロウィンが国内外に広まった最大の要因といえるのが仮装グッズとSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の存在だ。米国では子供だけが仮装しているのに対し、日本では若者を中心とする大人が魔女や吸血鬼などに扮して楽しんでいる。なかには米ハリウッド映画のキャラクターに扮する人もいて、その様子がSNSを通じて拡散。訪日外国人の注目を集めるきっかけとなった。
SNSなどを利用している訪日外国人の意識について国土交通省が昨年12月に発表した報告書によると、ツイッター2万件の発信のうち、好感を抱く単語ランキングで「Halloween」は実に4位になっている。