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福井の「猫寺」 御誕生寺 捨てられた4匹 人を招く (1/3ページ)

2015.12.24 14:00

気持ち良さそうにうたた寝。その表情からは守られているという安心感が伝わってくる=2015年11月13日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)

気持ち良さそうにうたた寝。その表情からは守られているという安心感が伝わってくる=2015年11月13日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)【拡大】

  • 御誕生寺の名物となっている猫の食事風景。雨どいを使ったエサ台には誰もが「ナイスアイデア!」と声をそろえる。みんな整然と並んで行儀良く=2015年11月13日、福井県越前市(尾崎修二撮影)
  • 猫たちに会おうと訪れた観光客の自動車のボンネットが「あったかいんだから~」=2015年11月13日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
  • 「ぐーっ…」いびきをかきながら眠るのは寺の人気猫、レオ君=2015年11月13日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
  • 修行僧らが朝ご飯を運んできた。待ちきれず「ニャーニャー」と大合唱する猫たち=2015年11月13日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
  • 早朝の冷え込みが気になり始めたのか、暖まった自動車のボンネットが「人気スポット」に=2015年11月13日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
  • 勢ぞろいした猪苗代昭順副住職(後列左端)ら、御誕生寺の皆さん。画面中央でおどけて見せてくれたのが板橋興宗住職=2015年11月13日、福井県越前市の御誕生寺(尾崎修二撮影)
  • 福井県越前市の御誕生寺

 吐息が白くなり始めた晩秋の早朝、寺の境内をくまなく掃除する修行僧たちに交じって、あちらこちらに猫の姿が…。通称「猫寺」として知られる福井県越前市の曹洞宗の禅寺「御誕生寺(ごたんじょうじ)」の毎朝の光景だ。

 2002(平成14)年に現在地に建立された御誕生寺が、一体なぜ「猫寺」と呼ばれるようになったのか? 猪苗代昭順(しょうじゅん)副住職(41)によると、寺の建立工事中に、段ボール箱に入れられた4匹の子猫が境内に捨てられていたのが始まりだという。

 その後も捨て猫が後を絶たず、面倒をみているうちに猫はどんどん増えていき、餌代や治療費がかさむようになった。そこで寺では副住職のアイデアで、SNSなどを駆使して、全国の猫ファンに向け「猫を捨てないで」というメッセージを発信し、猫の世話にかかる費用の寄付を呼びかけた。

 これが大きな効果を発揮し、国内各地はもちろん、海外からも猫に会いたいという参拝者が急増したという。

 フェイスブックのフォロワーは6000人を超え「こんな田舎の、何もない寺に…有り難い事です」。副住職の口からは感謝の言葉があふれる。

猫が紡ぐ絆 「縁結び」のお寺に

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