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「反中国アート」レゴは売らぬ 当局に配慮 艾未未氏「検閲」と批判 (3/3ページ)

2015.10.27 00:01

米サンフランシスコのアルカトラズ刑務所跡に展示された艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏の作品。約120万個のレゴブロックを使い、中国を含む世界各国の活動家や政治犯ら176人の肖像画を描いた=2014年9月24日(ゲッティ=共同)

米サンフランシスコのアルカトラズ刑務所跡に展示された艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏の作品。約120万個のレゴブロックを使い、中国を含む世界各国の活動家や政治犯ら176人の肖像画を描いた=2014年9月24日(ゲッティ=共同)【拡大】

  • 中国を代表する芸術家で反体制派の艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏=2015年9月16日、英国・首都ロンドン(AP)

 工場やテーマパーク計画

 レゴは2017年に中国浙江省で2000人が働く大規模工場を稼働させるほか、今月23日には、テーマパークの「レゴランド」を中国で初めて上海に開業する計画が発表されたばかりだった。欧米メディアは、レゴが中国進出を本格化させるなか、「当局を怒らせることを心配した」(英紙デーリー・メール)などと伝えた。

 艾氏は08年の北京五輪のメーンスタジアム「鳥の巣」を共同設計したことで知られるが、同じ年に起きた四川大地震を契機に政府批判を展開。11年には81日間拘束された。

 艾氏をめぐり、中国当局の顔色をうかがうのは、民間企業ばかりではない。先ごろ習近平国家主席(62)の公式訪問を受けたイギリスは、同時期に開かれる自身の展覧会に出席するため、艾氏が申請した6カ月のビザ発給を認めなかった。

 当局に目を付けられると、ビジネスの面でさまざまな不利益を被るのは周知の事実。レゴとしても苦渋の判断だったとみられるが、イメージダウンは避けられない状況だ。(SANKEI EXPRESS

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