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産経前支局長に懲役1年6月求刑 弁護側最終陳述「記事は当然」 (1/5ページ)

2015.10.20 08:00

ソウル中央地裁に入る産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(手前)=2015年10月19日、韓国・首都ソウル(大西正純撮影)

ソウル中央地裁に入る産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(手前)=2015年10月19日、韓国・首都ソウル(大西正純撮影)【拡大】

  • 産経新聞前ソウル支局長をめぐる動き=2014年4月16日~2015年10月19日

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(63)の名誉をコラムで傷つけたとして在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(49)に対する第10回公判が19日、ソウル中央地裁で開かれ、検察側は「コラムは(朴大統領らを)誹謗(ひぼう)する目的で書かれた」として懲役1年6月を求刑した。判決公判は11月26日に行われる。

 出国禁止措置が4月に解除され、日本に帰国した加藤前支局長は韓国入りして出廷。最終意見陳述で「未曾有の大惨事の当日の朴大統領の動静は関心事であり、韓国社会において朴大統領をめぐる噂が流れたという事実も、特派員として伝えるべき事柄であると考えたのは当然のことだ」とコラムの公益性を訴えた。

 加藤前支局長は被告人質問で、昨年4月のセウォル号沈没事故当日、朴大統領と元側近の鄭(チョン)ユンフェ氏が会っていたという噂を取り上げた自らのコラムについて、朴大統領と鄭氏を「誹謗する目的で書いた記事ではない」と強調。「日本語で日本の読者に韓国の政界で起きていることを伝えるために書いた」と述べた。最終意見陳述で「韓国最大部数をもつ朝鮮日報が『朴槿恵大統領をめぐる噂』という記事を書いたことも、日本の読者に向けた報道の対象となる一種の社会現象と考えるのは自然なことだ」と指摘した。

韓国当局を改めて批判

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