サイトマップ RSS

強烈なエネルギー 画家とアシスタント、魂の対峙 2人芝居「RED」 (1/2ページ)

2015.9.26 11:00

2人芝居「RED」。10月4日公演(加藤孝さん撮影、提供写真)

2人芝居「RED」。10月4日公演(加藤孝さん撮影、提供写真)【拡大】

 米国の抽象表現主義の画家、マーク・ロスコの、「シーグラム壁画」をモチーフにした2人芝居「RED」。画家とアシスタントの師弟関係にある2人が魂の対峙(たいじ)をする。どす黒い血のような色の絵が圧倒的な存在感を持ち、2人がダイナミックに塗ることでエネルギーを放つ。演劇と美術が融合した変わった舞台だ。映画「ラスト・サムライ」の脚本を手がけたジョン・ローガン作、翻訳と演出は小川絵梨子。

 1958年、ロスコ(田中哲司)はニューヨークの有名レストランに巨大な壁画を描く仕事で、画家志望のケン(小栗旬)を雇う。アトリエで、ロスコは芸術論をぶちまけてケンにつらく当たる。対立する2人は、いつしか絶妙のタイミングで作業を重ねていく。

 「RED」は2人を結びつけるキーワードで、生卵やチョークも混ぜ合わせた絵の具の色であり、ケンの悲しい過去を映し出す血の色でもあり、ロスコの内面の葛藤を表す色でもある。奥底では通じあいながら、芸術を追求してがんじがらめになるロスコと、「たかが絵ではないか」とさばけたケンの関係は、世代交代の予兆も感じさせる。

芸術家としての張り詰めた緊張感

注目ビズ!

PRESIDENT OnlinePRESIDENT Online
「昭和には根拠のない希望があった」居酒屋店主が見てきた新橋サラリーマンの“ある変化”とは
イノベーションが切り拓く日本の未来イノベーションが切り拓く日本の未来
IT見本市シーテック開幕 脱炭素やデジタル技術披露

一覧

連載・コラム

ビジネストラブル撃退道ビジネストラブル撃退道
【ビジネストラブル撃退道】発表前の新車をTwitterで公開…広告代理店・若手社員の“大失態”に…
鉄道業界インサイド鉄道業界インサイド
【鉄道業界インサイド】コロナ禍で相次ぐ鉄道運賃改定…値上げか値下げか 私鉄各社のしたたかな戦略【…

一覧

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ