【国際情勢分析】
中国の抗日戦勝70年を記念した軍事パレードに西側の首脳として唯一出席した後、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(63)の支持率は50%超に回復した。中国の習近平国家主席(62)が北朝鮮の指導者ではなく、朴氏をパートナーに選んだ「歴史的提携」だと称賛する論調も目立った。一方で、日米の反対を押し切っての対中傾倒を危ぶみ、外交成果の誇示を「自画自賛」が過ぎるとたしなめる声が上がる。国際社会の見方次第では「自滅の道を進む」との指摘もある。
「多次元外交に進む礎」
「天安門の城楼は、特別な空間だ。朝中関係がよかった1954年と59年、金日成(キム・イルソン)主席が毛沢東主席とともに閲兵式を眺めた場所だ」。韓国有力紙、中央日報の日曜版コラム(以下、記事はいずれも電子版、7日)はこう書き出し、「しかし3日、孫の金正恩(ジョンウン)第1書記は城楼に立てなかった。代わって朴大統領が習氏とともにその場に堂々と立った」とつづった。