しばらく前に、仏紙ルモンドが記事で取り上げていましたが、フランスの出生率は、EU加盟28カ国の平均出生率1.58より高い2.1でした。ドイツ語園や東欧諸国、カトリック色の強いイタリアやスペインの出生率の低さは、社会問題になっているそうです。日本でも出生率の低さが問題になっていると聞きます。
ルモンドは、北欧やフランスは長年、政府が出産や子育てに手厚い補助をしてきたこと、「家族」に対する意識が「男女平等」に則していることが、出生率の高さの理由だと指摘しています。
確かにフランスでは「専業主婦」という人は極めて少数です。これに対してドイツでは、子供が小さい時期に、母親は働くべきではないという意見が根強く存在すると、友達は話していました。フランスでは、結婚にとらわれず、子供の父と母である意識を持つので、シングルマザーや事実婚も少なくありません。でも、ドイツでは結婚=家族の考え方が一般的だそうです。
今回の移民・難民問題に、EUがどのように対処していくか。この問題は、歴史も事情も違うEU加盟国が初めて直面した大きな課題であることに間違いはありません。