柔道の世界選手権第4日は27日、カザフスタンのアスタナで男女各1階級が行われ、男子81キロ級で昨年5位の21歳、永瀬貴規(筑波大)が初優勝を飾った。男子は73キロ級の大野将平(旭化成)に続いて2日連続で頂点に立ち、今大会の日本の金メダルは男女計4個。女子63キロ級の田代未来(コマツ)は昨年大会に続いて銅メダルだった。
田代は準々決勝で昨年優勝のクラリス・アグベニェヌ(フランス)に敗戦。敗者復活戦でオランダ選手に勝ち、3位決定戦は不戦勝で銅メダルを獲得した。
田代は「世界チャンピオンは夢から目標に変わった」と頂点を狙っていたが、またも世界の分厚い壁に阻まれた。
2試合連続一本勝ちで進んだ準々決勝。昨年覇者のアグベニェヌに技を出せない。序盤に有効を奪われ、1分半ごろに強烈な大外刈りに倒れて技あり。続けざまの寝技を逃れるのがやっと。完全な力負けだった。(共同/SANKEI EXPRESS)