2015.8.26 05:30
柔道の世界選手権第2日は25日、カザフスタンのアスタナで男女各1階級が行われ、男子66キロ級で日本男子最多に並ぶ4連覇を目指した海老沼匡(パーク24)は、3回戦で60キロ級の元世界王者、リショド・ソビロフ(ウズベキスタン)に大内返しで一本負けし、敗退した。
海老沼が宙を舞い、畳にたたき付けられた。日本男子最多に並ぶ4連覇が消滅した瞬間だった。「結果が出なかったのが事実。受け止めなければいけない」と努めて冷静に話した。
3回戦は強敵のソビロフ。右足でケンケンしながら左大内刈りで攻めたが、返されて一本負け。「あそこが勝負だったが(合わせる)胸が少しずれていた」と分析した。個人戦で外国勢に敗れるのは、銅メダルだったロンドン五輪以来となる。
初出場の2010年は3回戦敗退。悔し涙の翌年から連覇は始まった。「僕は負けて強くなる。立ち止まっている暇はない」。無念を晴らすのは、悲願の五輪金メダルしかない。(共同/SANKEI EXPRESS)