英国政府は18日、自国の人気歌手やバンドが動画サイトのユーチューブなどに流すプロモーションビデオ(PV)について、日米の映画の「R指定」のような厳格なレーティング(視聴者に課す年齢制限などのきまり)を設けたと発表した。性的に過激だったり暴力的な場面を含むPVが増えており、放置すれば国内の青少年に悪影響を及ぼすと判断した。しかし、今回の規制に対しては早くも「抜け穴だらけで役に立たない」との声もあがっている。
「映倫」が5段階に分類
8月17日付英紙デーリー・メールや8月18日付米音楽誌ビルボード(いずれも電子版)などによると、日本の映画倫理委員会(映倫)にあたる全英映像等級審査機構(BBFC)と英国レコード産業協会(BPI)、ソニーミュージック、ユニバーサル・ミュージック、ワーナー・ミュージックの大手3社が協力し、内容が不適切と思われるPVに年齢制限をかける。