約2年後、テレビドラマ「斉藤さん」(日本テレビ系)で復帰を果たす。「こんなふうに役と仲良くなれるのに、私は今まで何をやっていたんだろうと、今まで与えてもらった役柄に謝りました。周囲のサポートで頂いたものを大事に、真面目にやらないとって自分にずっと言っています」。役を演じることに対して気持ちが大きく変わっていることに気がついた。
今年1月、念願だった舞台にも初挑戦。そのために始めたボイストレーニングは今も続けている。
その舞台を終えてみて感じたのは、「私のホームはテレビドラマ」ということだった。「一通り経験して、テレビってすごい影響力。いい作品をジャンルを問わず出していけば、きっといろいろな人の助けにもなると思う。デビューしたころはそのあたりが半信半疑だったけれど、どうやら本当だぞって信じられるようになったのが、30歳を超えての一番の発見かもしれません。いいドラマをちゃんと作れる役者でいたいというのを責任感として感じます」。凛(りん)としたまっすぐな瞳。今後の活躍が楽しみだ。