ロシアのメドベージェフ首相が北方領土問題に関して挑発的な発言を行った。
<【モスクワ=遠藤良介】ロシアのメドベージェフ首相は23日、クリール諸島(千島列島と北方領土)には国防上の意義があり、近く現地を視察する予定であると述べた。閣議での発言を露主要メディアが伝えたが、具体的日程や島名は明らかにされていない。
メドベージェフ氏は大統領だった2010年11月、旧ソ連・ロシアの国家元首として初めて北方領土・国後島に上陸し、12年7月にも首相として同島に入った。プーチン露大統領の年内訪日が計画されている中、3度目の上陸が敢行されれば日本政府の反発は必至だ。
メドベージェフ氏は、クリール諸島には「国境を守る機能」があり、現地での軍事インフラ整備は「活発な段階に入っている」と発言。同諸島に経済特区を設ける方針を示したほか、他の閣僚も「現地を訪れるべきだ」と述べた>(7月23日「産経ニュース」)