サイトマップ RSS

妊産婦死亡率が高いアフガニスタン 安全な出産 助ける女性育てる (2/4ページ)

2015.5.8 09:30

「病院と救急車が欲しい」と訴える13歳のマスード君=2014年2月11日、アフガニスタン・ヘラート州(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)

「病院と救急車が欲しい」と訴える13歳のマスード君=2014年2月11日、アフガニスタン・ヘラート州(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)【拡大】

  • 保健・医療従事者の養成プログラムで、模型を使って分娩の方法について学ぶ女性たち=2014年11月16日、アフガニスタン・ヘラート州(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 子供たちが元気に育ち豊かな人生を送ることが、アフガニスタンの平和につながる=2012年4月24日、アフガニスタン・ヘラート州(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 小児検診を受ける子供=2014年7月1日、アフガニスタン・ヘラート州(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • 研修を受ける女性にはお母さんも多い。研修に子どもを連れてくることも=2014年11月16日、アフガニスタン・ヘラート州(ワールド・ビジョン・ジャパン撮影)
  • ワールド・ビジョン・ジャパンの平井さつきさん(中央)=2014年10月9日(提供写真)
  • アフガニスタン・ヘラート州
  • ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)__キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGO。子供たちとその家族、そして彼らが暮らす地域社会とともに、貧困と不公正を克服する活動を行っている。http://www.worldvision.jp/

 このようなニーズに応えるためプロジェクトでは、アフガニスタン西部ヘラート州で助産師、看護師など保健・医療従事者の育成と研修施設の建設、医療従事者を養成する州の保健科学院機関の運営サポートを実施している。政情が不安定なアフガニスタンに駐在することがかなわないため、日本から事業を管理しなければならない。アフガニスタンの現地スタッフと密に連絡をとりながら進めている。

 ≪命守る仕事 誇り持って続けていけるように≫

 メーン事業の一つである保健・医療従事者の再養成プログラムでは、ヘラート市近郊のクリニックから一定基準を満たした女性たちを選出。首都カブールでさえ医療施設が不足しているアフガニスタンにおいて、地方の村で十分な保健・医療サービスを受けられることはほとんどない。このため、治るはずの病気で命を落とす人も多い。プログラムに応募してくる人の多くは、家族や親戚を亡くした人たちだ。

 現地スタッフのミンディーはこう言う。「ある女性は、伝統的な方法で自宅出産してお産の途中で問題が起こって、その子を亡くしてしまった。そして子供を産めない体になってしまったの。自分のような人が二度と出てほしくないという思いで今、助産師のトレーニングに励んでいるわ」。無念や失望を乗り越えて、自分と同じような人たちの役に立とうとしている彼女の姿勢に頭が下がる。

乳幼児死亡率や子供の栄養不良も深刻

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ