人民元をSDRの構成通貨とすることについて、英国のオズボーン財務相は17日に「どこかの段階では理にかなった判断だ」と発言。
また、IMFのラガルド専務理事も3月に「加えるかどうかの問題ではなく、いつ加えるかの問題だ」と述べるなど、欧州では人民元の構成通貨入りは避けられないとの見方も出ている。
ただ、人民元は変動幅が管理されており、他の構成通貨とは違いが大きい。中国側は声明でも、過去の金融危機の教訓を踏まえ、「中国が完全な資本の自由化を目指すわけではない」と強調。短期的な投機資金の流出や、国際金融市場の異常な変動などを阻止するため、資本市場の管理を続けるとしている。このため「現段階では構成通貨となることは難しい」(国際金融筋)との見方も根強い。(ワシントン 小雲規生/SANKEI EXPRESS)