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【安倍政権考】放置されていた「歪んだシビコン」 (1/4ページ)

2015.3.16 09:25

陸上自衛隊第1空挺団の降下訓練始めを視察、双眼鏡を手にする中谷元(なかたに・げん)防衛相=2015年1月11日、千葉県船橋市・八千代市の習志野演習場(酒巻俊介撮影)

陸上自衛隊第1空挺団の降下訓練始めを視察、双眼鏡を手にする中谷元(なかたに・げん)防衛相=2015年1月11日、千葉県船橋市・八千代市の習志野演習場(酒巻俊介撮影)【拡大】

 安倍晋三首相(60)は、防衛省設置法を改正して自衛官(制服組)と「文官」である防衛省内局官僚(背広組)が対等な関係で防衛相を補佐するように改める。現行の防衛省設置法12条は、背広組が制服組より優位に立つ「文官統制」として機能してきたと捉えられてきた。これを見直すことに対し、一部には「文民統制(シビリアンコントロール)」が弱体化し、「制服組暴走の抑止低下」につながると危険視する声も聞かれるが、適切さを欠いた指摘と言わざるを得ない。

 防衛省設置法を改正

 「全くない」

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官(66)は6日の記者会見で、12条を改正することによってシビリアンコントロールが弱まる懸念を言下に否定した。

 現行の12条では、防衛相は内局の官房長や各局長の「補佐」を受け、自衛隊の各幕僚監部に指示や承認を行うと規定している。この規定が根拠となって、文官が自衛官に対して優位性を持ち、シビリアンコントロールを強めることの必要性が強調されてきた。

防衛省内局 自衛隊を支配するかのような「文官統制」

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