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【佐藤優の地球を斬る】対イスラム国「昨日の敵が今日の見方」 (3/4ページ)

2015.1.19 16:45

イスラム国への反転攻勢を考えているというシリアのバッシャール・アサド大統領(中央)。米欧にとって、「昨日の敵が今日の味方」になる可能性もある=2015年1月1日、シリア・首都ダマスカス(ロイター)

イスラム国への反転攻勢を考えているというシリアのバッシャール・アサド大統領(中央)。米欧にとって、「昨日の敵が今日の味方」になる可能性もある=2015年1月1日、シリア・首都ダマスカス(ロイター)【拡大】

  • シリア・首都ダマスカス
  • 作家、元外務省主任分析官の佐藤優(まさる)さん=2014年3月20日、東京都新宿区(大里直也撮影)

 シリアを含むアラブ諸国には、19世紀のカフカス(英語名コーカサス)戦争で敗れたときに、ロシアの支配を潔しとせずに当時のオスマン帝国領に亡命したチェチェン人、チェルケス人などの北カフカス系住民が100万人以上いる。この人たちは現在もロシアの親族と良好な関係を維持している。中東に在住するチェチェン人には、アルカーイダや「イスラム国」の影響を受けた過激派もいる。このような過激派は、北カフカスに第2の「イスラム国」を建設する目的でロシアへの潜入を試みている。「イスラム国」がロシアの国家統合を揺るがす危険性があることをプーチン政権は冷徹に認識している。それだから、シリアではアサド政権に対する政治面のみならず、軍事、インテリジェンスの面でも協力を強化している。

 「イスラム国」は、イランの国教であるイスラム教シーア派12イマーム派を殲滅(せんめつ)の対象としている。従って、イランもアサド政権に対するてこ入れを強めて、「イスラム国」の弱体化を図っている。

欧米とも手を握れば…

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