【TVスクエア】
「野生動物の世界」というとどうしても、サバンナや熱帯雨林をイメージしてしまう。ライオンやチンパンジー、キリンやナマケモノ…。エキゾチックで珍しい動物たちに目を奪われがちだが、実は日本も、海外から見れば珍しい動物にはことかかないエリアだ。
南北3000キロメートルに広がり、起伏に満ちた日本は、亜寒帯から亜熱帯、低地から高地まで、さまざまな自然を誇る。これほどに多様な自然を抱く地域は、世界にもそうそう例がない。日本は生物多様性の「ホットスポット」として世界のワイルドライフウオッチャーから熱い注目を集める国なのだ。
代表選手はご存じ、世界では「スノーモンキー」の呼び名で知られるニホンザル。サルのほとんどは暖かい地域に住んでいる。そんな彼らが雪景色の中にいることだけでも世界の人には驚異だ。しかもこのサルたちは、「温泉」に浸かって温まっている。日本人は不思議にも思わないが、海外の人から見たら、「雪景にサル」「温泉にサル」というのはとんでもなく珍しい光景なのだ。