また今年のゲントでの大会には、これまでに「6日間レース」で22回優勝しているスペシャリスト、イーリョ・ケイセ(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ)がチームメートであるマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)とペアを組んで参戦した。カヴェンディッシュはツール・ド・フランスで通算25勝、2011年にロードレースの世界チャンピオンに輝いている人気選手で、アマチュア時代にトラック競技のマディソンで世界チャンピオンに輝いた経歴をもち、今回の「6日間レース」は7年ぶりの参戦となった。
そのカヴェンディッシュ組は4日目に首位に立ったが、最終日の最終種目であるマディソンでケニー・デケテル、ジャスパー・デブイスト(ともにベルギー、トップスポーツフラーンデレン)組に逆転され2位に終わる結果となった。しかし、ゲント大会のあとに開催されたチューリヒ大会では、見事に優勝した。(写真・文:フリーランスカメラマン 田中苑子(そのこ)/SANKEI EXPRESS)
■たなか・そのこ 1981年、千葉生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。08年からフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかな自転車レースを追っかけ中。