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【世界自転車レース紀行】(22)ベルギー オフに人気 6日間の激走 (1/3ページ)

2014.12.25 16:10

大勢の観客が駆けつけるゲント6日間レース。中央は立ち見席で、大人たちは仲間とビールを飲みながらレースを楽しんでいる=2014年11月23日、ベルギー・ゲント(田中苑子さん撮影)

大勢の観客が駆けつけるゲント6日間レース。中央は立ち見席で、大人たちは仲間とビールを飲みながらレースを楽しんでいる=2014年11月23日、ベルギー・ゲント(田中苑子さん撮影)【拡大】

  • 連日開催される「マディソンレース」は、ペアで選手を交代しながら走り、着順や獲得ポイントを競う競技=2014年11月23日、ベルギー・ゲント(田中苑子さん撮影)
  • 子供たちが選手の走りを見守る。最終日の日曜日だけは、子供たちも楽しめるようにとお昼頃から夕方にかけて開催されている=2014年11月、ベルギー・ゲント(田中苑子さん撮影)
  • 過密な競技スケジュールのなか、休息をとる選手。休息している選手の様子も観客たちは見ることができる=2014年11月、ベルギー・ゲント(田中苑子さん撮影)
  • 2位でレースを終えた人気のイーリョ・ケイセ(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ)、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)組=2014年11月、ベルギー・ゲント(田中苑子さん撮影)
  • ベルギー・ゲント
  • フリーランスカメラマン、田中苑子(そのこ)さん。1981年、千葉県生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。08年からフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかな自転車レースを追っかけ中=2011年1月30日(本人提供)

 冬季のヨーロッパ各地で開催されている「6日間レース」。その名前のとおり、6日間にわたって開催される自転車レースで、室内競技場を使うトラック競技だ。選手たちは2人1組のペアを組み、連日、「マディソンレース」(2選手が交代しながら走り、規定周回の先着者に与えられるポイントの合計を競う)を中心に多くのトラック種目が開催される。選手たちはチームでポイントを稼いでいき、6日間の総獲得ポイントにより勝者が決まるルールになっている。

 「6日間レース」の歴史は長く、その起源は1878年にロンドンで開催された1000マイル(約1609キロ)を6日間で走る個人レースだったとされている。1日の平均走行距離は約270キロ、過酷さを極めるレースであり、当時ヨーロッパではあまり人気がなかったという。

 その後、「6日間レース」は海を渡り、1891年に米ニューヨークのマディソンスクエアガーデンで開催された。競技が各国に広がっていくことで、ルールは変化していき、個人の競技から、2人1組のペアで戦う競技となり、にぎやかなMCが会場を盛り上げる興行レースへと姿を変えていった。そしてアメリカからヨーロッパに再上陸し、ヨーロッパでもロードレースのオフシーズンに開催されることもあり、しだいに人気が高まっていった。

トップ選手間近に 競技場包む熱気

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