米映像メディア大手、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)のサイバー攻撃による被害が拡大している。北朝鮮によるとみられるハッキングでインターネット上に流出した情報の中には米女優、アンジェリーナ・ジョリーさん(39)への悪口や、人気スパイ映画「007」最新作が予算オーバーに直面していることなどを記した社内メールのやり取りが含まれており、それが13日までに米メディアにより報道されたためだ。米CNN(電子版)は、「甘やかされた小娘」と批判されたジョリーさんがイベント会場でSPEのエイミー・パスカル共同会長(56)に冷ややかな視線を投げかける写真を掲載した。芸能界を敵に回してしまったダメージは深刻なようだ。
謝罪に冷たい表情
英紙テレグラフ(電子版)などによると、ジョリーさんに関し漏れたのは、映画「ノーカントリー」(2007年)でアカデミー賞作品賞を受賞した米映画プロデューサー、スコット・ルーディン氏(56)が旧友でもあるパスカル共同会長に送ったメールの中身。ルーディン氏はSPEのもと、ジョリーさん主演の大作映画「クレオパトラ(原題)」を企画しているが、「彼女はほとんど才能がない、甘やかされた小娘」「この映画を18カ月も棚上げして自分の映画を撮っていた。エゴ丸出しだ」などとジョリーさんを痛烈に批判している。