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アンジー監督作「残虐日本兵」で、日中公開に苦慮 原作では捏造描写 政治利用の恐れも (1/3ページ)

2014.12.6 07:00

英ロンドンで行われた映画「アンブロークン」のプレミア上映会に姿を見せたアンジェリーナ・ジョリーさん。日本のファンは、この作品を映画館で目にすることができるのか=2014年11月25日(AP)

英ロンドンで行われた映画「アンブロークン」のプレミア上映会に姿を見せたアンジェリーナ・ジョリーさん。日本のファンは、この作品を映画館で目にすることができるのか=2014年11月25日(AP)【拡大】

 米女優、アンジェリーナ・ジョリーさん(39)が監督を務める映画「アンブロークン(原題)」をめぐり、配給元の米大手映画会社、ユニバーサル・ピクチャーズが日本と中国での公開について頭を悩ませているもようだ。米紙ロサンゼルス・タイムズが報じた。映画は全米で25日から公開されるが、主役の米兵を日本兵が再三虐待する場面があり、日本では抵抗感が強く、中国では逆に反日感情をあおりかねないためだ。

 五輪出場の米軍人半生記

 映画は先の大戦で、日本軍の捕虜となった元五輪選手の米軍人、ルイス・ザンベリーニ氏の半生を描いている。北米や欧州、豪州などで公開が決まっているが、世界2位の映画市場である中国と3位の日本での公開は未定だ。

 ザンペリーニ氏は1936年のベルリン五輪の陸上5000メートルに出場し、8位に入った。後半の力走が観戦していたナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラー総統(1889~1945年)の目にとまり、競技後、握手を交わしたという逸話もある。

捏造されたストーリーが史実のように描写

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