そのよさをいかそうと、情報の取り方にもルールを決めている。NPO同士でメーリングリストを作って、震災のときもその情報を元に支援に動いたのですが、そこにはマスコミに出た情報はあげてはいけないことにしている。マスコミの情報は、みんなが知ってるから、そこにワーッと集中してしまう。そうすると物資も人も余って、結局ムダになる。
「誰々から聞いた」という情報もダメ。噂だから。行くと空振る。平時のいろんなつながりを持っていることが大事。この人が言うなら…と信頼できる。信頼できる人から信頼できる情報がきたら、彼らにとっても信頼できるわれわれが、そこに支援をしていく…というのが効率的。
そういう考え方だから、「なんでやるんですか、赤字なのに」と聞かれれば、信頼関係があるところはやらざるを得ない面がある。知り合いが森林を守る取り組みをしていて、その関係で川内村と付き合いがあったりね。そういうつながりが何らかの効果を発揮したよね、というのを経験として持ってる。(取材・構成:塩塚夢/SANKEI EXPRESS)