大相撲九州場所は23日、福岡国際センターで千秋楽を行い、横綱白鵬(29)=本名ムンフバト・ダバジャルガル、モンゴル出身、宮城野部屋=が14勝1敗で32度目の優勝を決め、昨年1月に72歳で死去した「昭和の大横綱」大鵬=本名・納谷幸喜氏=の史上最多優勝記録に並ぶ金字塔を打ち立てた。結びの一番で、白鵬はただ一人2敗で追っていた横綱鶴竜を厳しい速攻相撲で寄り切った。
「最高位の覚悟」学ぶ
「一生忘れられない出来事。14年前は62キロの小さい少年がここまで来るとは、誰も想像しなかったと思う。この国の魂、相撲の神様が認めてくれたから、この結果がある」
大鵬の持つ史上最多32回優勝。白鵬は2006年夏場所で初優勝して以来、51場所をかけて大記録に並んだ。大鵬は初優勝から62場所をかけ、30歳だった1971年初場所で32度目の優勝を果たした。
「気分がいい。言葉にならない。待ちに待った優勝だ」