英仏の危険指摘
世界保健機関(WHO)は15日、エボラ出血熱の感染者(疑い例を含む)が12日までに米国を含む計7カ国で8997人に達し、4493人が死亡したと発表した。米疾病対策センター(CDC)によると、米国で2人目の陽性反応を示したのは、エボラ熱で死亡したリベリア人男性の治療に関わったテキサス州ダラスの病院の女性看護師(29)。発症前日の13日に米国内線の航空機に搭乗していたことも判明し、CDCは乗客約130人の健康状態の調査に乗り出した。
スペインでは先週、マドリードの病院で、リベリアから搬送されて死亡したエボラ熱患者の治療に当たった女性看護師(44)の感染が確認。ドイツでは14日、ライプチヒの病院で、リベリアで勤務していたスーダン国籍の国連職員の男性(56)が死亡している。WHOは15日、西アフリカ諸国と人物往来が活発な英国とフランスで今後、感染が広がる危険性を指摘。欧州連合(EU)は16日、緊急の保健相会議を開き、空港での検査態勢強化について協議した。