サイトマップ RSS

【Message from the Ocean】インド・アンダマン諸島 優雅な「名優」に会いたくて (2/3ページ)

2014.10.13 18:00

映画にも登場した63歳のゾウ、ラジャン。元々は林業に従事して、木材運搬の労を担っていたという=2010年3月25日、インド・アンダマン諸島のハブロック島(越智隆治さん撮影)

映画にも登場した63歳のゾウ、ラジャン。元々は林業に従事して、木材運搬の労を担っていたという=2010年3月25日、インド・アンダマン諸島のハブロック島(越智隆治さん撮影)【拡大】

  • 海を泳ぐゾウ、ラジャンの住むハブロック島の近くにある活火山のバレン島=2010年3月27日、インド・アンダマン諸島(越智隆治さん撮影)
  • 海を泳ぐゾウ、63歳のラジャン。海を泳ぐことのできるゾウはこのラジャン1頭=2010年3月25日、インド・アンダマン諸島のハブロック島(越智隆治さん撮影)
  • 海を泳ぐゾウ、ラジャンは素晴らしい被写体になる=2010年3月25日、インド・アンダマン諸島のハブロック島(越智隆治さん撮影)
  • ラジャンの泳ぐアンダマン海では、色鮮やかな魚の群れにも遭遇できる=2010年3月26日、インド・アンダマン諸島のハブロック島(越智隆治さん撮影)
  • インド・アンダマン・ニコバル諸島のハブロック島
  • フリーの海洋フォトジャーナリスト、越智隆治(おち・たかじ)さん(本人提供)

 映画にも出演したこのゾウの名前は「ラジャン」といい、今年で63歳になる。インドゾウの寿命は約60年から80年ということなので、人間で言うと、シルバー世代のゾウなのだそうだ。もともとこの地で林業に従事していて、2002年までは、木材運搬の労を担っていた。その頃は、ラジャンさん(親愛の情と年上という敬意を込めて、さんと敬称で呼ばせてもらう)以外にも海中を泳げるゾウがいたそうだが、今では、このラジャンさんだけが「泳ぐゾウ」として、このアンダマン諸島のハブロック島にいて、余生を送っている。

 ジュゴンやマナティの先祖は、もともとゾウに近い陸上動物だったといわれている。確かに皮膚の感じとかは、似ているし、マナティの前足には、ゾウと同じようなひづめの痕が残っている。

 ゆっくりと海中を泳ぐラジャンさんを見守りながら、海に戻っていく生物の進化の過程を空想してみた。(写真・文:海洋フォトジャーナリスト 越智隆治(おち・たかじ)/SANKEI EXPRESS

海洋フォトジャーナリスト 越智隆治略歴 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ