米アップルは9日、腕時計型端末「アップルウオッチ」を発表し、身につけることができるウエアラブル端末分野に本格参戦した。来年の早い時期に発売する。iPhone(アイフォーン)の新型機種「6」と「6プラス」を日米などで19日に発売することも発表した。
新分野の製品は2010年のタブレット端末「iPad(アイパッド)」以来、約4年ぶり。ティム・クック氏(53)が11年に最高経営責任者(CEO)に就いて以降では初めてだ。もっとも、腕時計型は韓国のサムスン電子や日本のソニーなどがすでに投入しており、斬新さには欠ける。
クック氏 新分野に自信
「生活を豊かにする革新的な製品で再び世界を魅了する」。クック氏は9日の発表会で、こう語り、新分野への挑戦に自信を示した。
アップルウオッチはフレームがステンレス製、アルミ製、18金製の3モデル。米国での販売価格は349ドル(約3万7000円)から。アイフォーン(「5」以降のモデル)と連動して使用。電話の着信やメールの送受信、地図検索のほか、センサーによる心拍数や消費カロリーの計測などさまざまな機能を備えている。端末側面にある竜頭のようなダイヤルを回し、画面を拡大・縮小したり、スクロールさせたりできるのも特徴だ。