英北部スコットランドの独立の是非を問う住民投票が18日に迫る中、英日曜紙サンデー・タイムズは7日、最新の世論調査結果を発表、独立を支持する人が反対派を2ポイント上回り、51%となった。サンデー・タイムズによると、世論調査で独立賛成派がリードするのは初めて。
調査はサンデー・タイムズが調査機関ユーガブに委託したもので、今月2日発表の前回調査結果に比べて、賛成派は4ポイント増えた。
1カ月前には独立反対派が賛成派に20ポイント以上の差をつけていたが、賛成派は投票直前になり急伸。今回の調査でも賛成派の支持拡大を裏付けた。背景としては、先月下旬の公開討論会で、賛成派が反対派との論戦で優位に立った点などが指摘されている。
住民投票では、独立後の「新国家」の経済が最大の争点。北海油田からの収益などを念頭に経済状況の好転を訴えるスコットランド行政府のアレックス・サモンド首相(59)ら独立派に対し、英政府は経済が反対に悪化すると警告し、残留を呼び掛けている。(エディンバラ 内藤泰朗/SANKEI EXPRESS