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【パリの中庭】受け継がれる美意識 丸若裕俊 (1/3ページ)

2014.9.5 15:50

丸若が徳島県那賀郡那賀町にて実施したポップアップオフィス期間中にBUAISOU.のスタジオにて染めた藍の服の上下。BUAISOU.のスタジオでは藍染めの持ち込みも受け入れている=2014年8月28日(宮川浩和撮影)

丸若が徳島県那賀郡那賀町にて実施したポップアップオフィス期間中にBUAISOU.のスタジオにて染めた藍の服の上下。BUAISOU.のスタジオでは藍染めの持ち込みも受け入れている=2014年8月28日(宮川浩和撮影)【拡大】

  • BUAISOU.が収穫し、葉と茎に選別して乾燥させた藍の葉。これを100日程発酵させ、藍の染料であるすくもが出来上がる=2014年8月28日(宮川浩和撮影)
  • 「丸若屋」(maru-waka.com)代表、丸若裕俊(まるわか・ひろとし)さん=2014年8月23日(本人提供)

 日進月歩の現代において、伝統の本質を継承していくことは非常に困難と言わざるを得ない。しかし、今回ご紹介するBUAISOU.(ブアイソウ)は、伝統の本質を見事に捉えながら明るい未来を感じさせてくれる。

 徳島が育む藍の魅力

 彼らの活動拠点は、徳島県である。実は徳島は、藍の成育にとって必要な条件が満たされた豊かな環境により、全国でも有数の藍産地として栄えてきた。東北生まれの彼らは、徳島にもともと縁があったわけではない。とあるきっかけから藍の魅力にひき込まれ、藍のために徳島に移り住んだのだ。彼らの藍染めの技術は、地域の人々との交流の中から一つ一つ学び育てたのだという。例えば、本当に質の良い藍を手に入れるため、彼らは藍を栽培する土壌を育てる所から始めている。地域の人々から堆肥を譲り受けるなどの協力を得て、全て自分たちの手で行っているのだ。純粋に美しい本来の藍染めの色を追い求めた結果、今のスタイルになったのだと笑顔で語ってくれたが、実際に作業工程を目にすると、かかる労力は想像以上に過酷であることが容易に理解できる。藍染めに心底ほれ込んでやっていなければできる作業ではないだろうと思う。

新しい伝統の姿

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