【京都うまいものめぐり】
今年2月7日、二条大橋西側の鴨川沿いに開業した最高級ホテル、ザ・リッツ・カールトン京都。名門で知られたホテルフジタ京都の跡地に登場し、眼下に鴨川、見渡せば東山が広がるという京都随一のロケーションでも話題を集めているが、そんなホテルの1階にお目見えしたイタリア料理の「ザ・リッツ・カールトン京都 ラ・ロカンダ」は、イタリアン激戦地の京都でも群を抜く格式とクオリティーを誇っている。和とイタリアン、そしてデザートにはこだわりのフレンチと、国際都市・京都らしい贅(ぜい)を尽くした粋なひとときを堪能できると既に地元の食通を唸らせている。
一歩店内に足を踏み入れるとまさに日常と隔絶された異空間が広がっていた。高級感ただようゆったりしたダイニング(108席)には、藤田財閥の創始者で明治期の実業家、藤田傳三郎の京都別邸「夷川(えびすがわ)邸」を移築した書院造のプライベートルームをはじめ、おしゃれなバーカウンター(10席)なども。
さりげなく和とイタリアンを融合した空間は、着席しただけで俗世を忘れさせてくれるが、料理の方もこの贅沢なひとときを盛り上げる逸品ぞろいだ。