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ぶつかってもめて… ダンスと演技「いいとこどり」 舞台「赤い靴」 片桐はいりさんインタビュー (1/4ページ)

2014.9.1 16:10

ダンス公演「赤い靴」の稽古をする片桐はいりさん(中央)=2014年8月26日午後、東京都渋谷区の青山劇場(宮崎瑞穂撮影)

ダンス公演「赤い靴」の稽古をする片桐はいりさん(中央)=2014年8月26日午後、東京都渋谷区の青山劇場(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

  • ダンス公演「赤い靴」の稽古をする片桐はいり=2012年1月1日午後、東京都渋谷区の青山劇場(宮崎瑞穂撮影)

 「はい、一回“マトリックス”を入れて」。演出家、小野寺修二(47)の声に反応し、女優、片桐はいり(51)が背中をゆっくりのけぞらせた。映画「マトリックス」(1999年)の弾よけシーンを彷彿する動きだ。

 片桐は今、9月12日から青山円形劇場(東京都渋谷区)などで始まるダンスの祭典「Dance New Air(ダンス・ニュー・エアー)」のオープニング作「赤い靴」(小野寺演出)の稽古に没頭している。

 やってみたら面白くて

 長年、芝居という“せりふの世界”で生きてきた片桐が、マイム(無言劇)をベースに演劇、ダンスなどの境界を超えた表現を模索するユニット「カンパニーデラシネラ」主宰の小野寺に誘われ、身体表現という“動きの世界”に足を踏み入れたのは2010年の「異邦人」から。小野寺との仕事は4年で5作と濃密だ。

 「小野寺さんは私を『語り部的な形で』と誘ったのに、そこ(床)に転がってください、と始まって。最初はええっ、全然聞いてないよ、と思いました。でもやってみたら、これが面白くて。体を動かすと人間の根本的な部分が楽しいと感じるというか…。30年間、舞台をやってて、次の日に早く出たいと思ったのは初めてでした」

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