【牧野直子の健康ごはん】
「家族はクーラーや扇風機があたるところにいるので涼しくていいけど、台所に立っている私だけ汗だくでいやになっちゃうわ」「そうそう、私もそう思う。だから夏は少しでも台所に立つ時間を短くしたいし、火も使いたくないわよね」「先生、そういうレシピが知りたいわ」
先日の料理教室での一コマ。「はい、わかりました!」ということで、紹介したのが今回の肉そぼろとナムルです。どちらも作っておけば、食べるときに盛りつけるだけの主菜と副菜です。肉そぼろはそのままでも食べられますし、冷奴や切ったトマトやレンジで蒸したなすにかけてもOK。ごはんはもちろん、そうめんや中華麺にも合います。
また、火は使いますが、割りほぐした卵に加えて、ボリューム感のある卵焼きやオムレツにもなります。肉そぼろの豚ひき肉ですが、できれば赤身をひいたもので作りましょう。豚肉はごはんやパンなどに多く含まれる糖質をエネルギーに換えるのに必要なビタミンB1が豊富。汗とともに失われるビタミンなので、夏はしっかりとりたいですね。この、ビタミンB1は、豚の赤身の部分に多く含まれます。