リアルなSM描写が話題となり、2011年6月の発売以来、全世界で累計1億部を売る大ベストセラーとなった官能小説3部作の第1部「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(グレイの50の影)」の映画版が米で来年2月13日に封切られることになり、7月24日、米では朝の情報番組で予告編が初公開された。ところが性的要素の強い内容に、保守系キリスト教の監視団体「保護者によるテレビ協議会(PTC)」が「朝の放送には不適当」と局を非難するなど、原作の過激な内容を反映するかのように、早速物議を醸している。
小説は、純真無垢な女子大生アナスタシアが、27歳のハンサムで億万長者の企業経営者グレイに誘われSMの世界にのめり込んでいくという物語。
激しくキス…
ロンドン在住の女流作家E・L・ジェームズさん(51)が執筆し、彼女と同世代の中年女性の爆発的な人気を獲得。12年1月に第2部、4月に第3部が発売され、3カ月後の7月には英のアマゾンで3部作の累計売り上げが「ハリー・ポッター」全7作の累計売り上げを抜き「マミーポルノ(母親向けポルノ)」という新ジャンルを定着させた。