「私もふと『過去に戻ってみたいな』と考える瞬間があります。私は子役として活動してきたので、学生時代に友達と遊んだという思い出があまりなかったからです」とシム。ただ、過去の残念な思い出は光の当て方で違ったものにもなり得ると心得ており、後になってから「自分が成長するにはいい機会だった」ととらえ直すことができれば、いつかきっと幸せになれると信じて、思うままにならなかった過去と向き合ってきたという。
大人へ「一歩」
「サニー 永遠の仲間たち」「怪しい彼女」の撮影では、コメディーで要求される演技の難しさを思い知らされた。例えば泣く演技。「悲しい気持ちに浸って泣くことに加え、そこに人を楽しませるという要素も求められます」。緻密に計算し尽くしたコメディアンのパフォーマンスのすごさを実感した。
「ヒットメーカー」と呼ばれるようになった今、「サニー」撮影時に比べ、仕事に臨む心構えも変わったのでは?