韓国で大ヒットした「サニー 永遠の仲間たち」「王になった男」への出演が引き金となり、一躍、若手実力派の一角に食い込んだシム・ウンギョン(20)。新作のロマンチックコメディー「怪しい彼女」(ファン・ドンヒョク監督)では、不思議な力が働き、突如20歳の容姿に戻ってしまった「意地悪ばあさん」という、実に想像し難い人物を演じきった。「よく周囲からは『言葉遣い、しぐさ、行動があまり若者らしくない』といわれます」。役作りではそんな自分らしさを存分にぶつけたそうだ。
残念な思い出も…
外見こそ愛くるしい20歳の女の子だが、ひとたび口を開けば、なまり丸出しの、歯にきぬ着せぬ物言いで、うっかり近づいた相手はたちまち徹底的にやりこめられてしまう。人の意見など聞く耳を持たず、わが道をどんどんと突き進み、盛り場でマイクを握れば、プロ顔負けの堂々たるパフォーマンスでこれまた周囲の度肝を抜く。それもそのはず。本当の年齢は70歳、名前はオ・マルスン(ナ・ムニ)。街の写真館で撮影した際、なぜか外見だけが20歳になってしまったのだ。女手ひとつで子供を育て、自由な生き方ができなかった彼女は、オ・ドゥリ(シム)として新たな人生を切り開いていく決意をしたが…。