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【まぜこぜエクスプレス】Vol.11 光の当たらない人が主役 映画通じ生きづらさを考える (1/3ページ)

2014.6.11 11:35

映画「幸せのバランス」のポスターを前に、豪放磊落に話す比嘉セツさん(左)と東ちづる(山下元気さん撮影)

映画「幸せのバランス」のポスターを前に、豪放磊落に話す比嘉セツさん(左)と東ちづる(山下元気さん撮影)【拡大】

 キューバやメキシコなど主にラテンアメリカの映画を買い付け、邦題を考え、日本語字幕をつけ、上映を交渉し、チラシやパンフレットを作り、営業・広報・DVD化も手がけ…。全てを比嘉セツさん(アクション代表)はひとりでやってのける。八面六臂(ろっぴ)どころではない。映画にかける彼女の原動力は何なのか。

 ガハハと笑い飛ばす

 比嘉さんが信念と情熱の人だということは、ちょっと話せばすぐに分かる。たとえ失敗しても間違っても、ほとんどのことは天をあおぎ大きく口を開けガハハと笑い飛ばす。豪放磊落(らいらく)だ。しかし、涙もろい。そして、その口から発せられる映画への思いは、センシティブで鋭い。

 彼女が初めて配給した映画はキューバ作品『永遠のハバナ』。さまざまな普通の人が映し出されるが、せりふがなく、ドラマチックな何かも起らない。演出もないように見えて、しかしドキュメンタリーでもない。そしてラスト。それぞれの表情、夢が伝えられる。切り取られた一部は永遠のハバナ。この現実もラテン…。キューバ映画といえば『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』ぐらいしか知らなかった私は「ラテン=陽気で明るい=ケ・セラセラ!」という思い込みが恥ずかしくなった。

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