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【取材最前線】「善良な患者」割を食う制度 (1/2ページ)

2014.6.9 16:25

 まもなく2歳になる娘がいる。子育て施設に行くたびに病気をもらって帰ってくるのだが、体質がよく似ているためか、顔の上でよだれを垂らされるためか、かなりの確率でうつされる。

 40度近く発熱した週末のこと。土日診療を行うクリニックで受診した。患者は多く、1時間以上待って医者と面会。「ようやく帰って寝られる」と思ったが、院外処方の医院だったため、やむなくさらに200メートルほど先の調剤薬局まで薬をもらいに行った。帰宅まで約2時間かかった。

 いつも思うのだが、こうした院外処方は患者にとってやさしくない。厚労省は、医師と薬剤師のダブルチェックで処方の間違いが防げるほか、医師が必要ない薬を患者に出して不当にもうけるのも抑止できるなどと意義を強調。病院内で薬を出すより、処方箋を出して調剤薬局に行かせたほうが、病院がより多く報酬を得られる仕組みを作って、導入を促してきた。

 確かにメリットはあるだろう。だが、ミス撲滅のためのダブルチェックにしても、医師の不正抑止にしても、なぜ医療サイドで解決せず、そのための負担が患者にかかるようなシステムになっているのか。平時ならばいいが、こちらは病気で体力が落ち、精神的にも余裕がないのだ。

薬事法改正 6月12日から

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