「こっぴどい猫」の今泉力哉監督(32)が手がけた最新作「サッドティー」は、恋に悩む12人の男女が「ちゃんと好き」とは何か-の答えを探す恋愛群像劇。「誰かと誰かが結ばれることよりも、むしろ登場人物たちの葛藤自体に興味がある」という今泉監督が、自らの思いを映像にぶつけた。
バイト先の喫茶店で大胆にも店長に愛を告白する店員を演じたのが、気鋭の若手女優、青柳文子(26)。「いろんな恋愛の形が出てきます。観客の皆さんにも『私の恋愛はこれだ』と見つけて、きっと参考になると思います」と力を込めた。
二股を解消したい映画監督の柏木(岡部成司)とその2人の彼女。喫茶店のアルバイト店員、棚子(青柳)とマスター。彼女へのプレゼントを買いに行った店で女性店員に一目惚れする男。元アイドルを10年間も思い続けてきたファンと、そんな彼の存在を知り、一度会ってみようと考える結婚間近の元アイドル…。個性的な面々が登場し「ちゃんと好き」の意味を考察していく。