与党・中国国民党幹部は「次期総統選も彼女が民進党の候補者だろう」と予測しつつ「中国側の納得する対中姿勢で中間層にアピールできたとしても、独立志向の強い民進党固定票が逃げるジレンマがある」という。
「大きな一つの枠組み」
馬政権の対中接近に示された社会の不安は与党内でも敏感な問題で、動き始めた台湾の政治への影響は小さくない。
ポスト馬英九に最も近いとされる朱立倫(しゅ・りつりん)・新北市長(52)も、一連の学生運動に関しては「台湾の民主化を進歩させる」と一定の評価を下し、馬政権との距離を置いた。
朱氏は4月末の民放世論調査で支持率55%と突出しており、同じ調査で蔡氏は42%と不振だった。