【アートクルーズ】
東京都美術館(東京都台東区上野公園)で、5月27日まで「公募団体ベストセレクション 美術 2014」が開かれている。3回目の今年は、主要27公募団体が選んだ151人の造形作家が6部門に163点を出展。個性あふれるアーティストの作品が一堂にそろい、自己の価値観をぶつけ合い、刺激し合う。鑑賞者は、若手の斬新な作品だけでなく、ベテラン作家が新境地を開いた作品にも出会えるかもしれない。
語りすぎない構成
1回目から行われている、作家が自分の作品のテーマや作風を語る「アーティストトーク」をのぞいてみた。(5月)4日は、9人が話した。トークを聞いていると、作家によって、題材に対するアプローチの方向や方法の違いで、これほど作品が多様に変わるものかと、改めて驚く。さらには、創作上の秘密も明らかにされて、興味深かった。